タイ研修Short-term overseas training in Thailand
グローバルな視点を持って社会人としてのスタートを切ることを目的として、例年、入社1年目のBPグループ社員全員を対象に短期海外研修を実施しています。
2019年は、MISIが多くの事業会社を展開するタイにて鉄鋼流通の川上から川下までを見学しました。 ※ 2020年度は新型コロナウィルス感染拡大の影響により延期となっているため、2019年新入社員の記事を掲載しています。
研修の流れ
FLOW

タイでのMISIの鉄鋼流通ステップは、「輸入」、「製造」、「加工」となっています。
研修もこの流通の順に、輸入港や製造・加工工場を見学し、鉄鋼ビジネスの流れを実際に目で見て学んでいきます。

01
FIRST
DAY

MISIのバンコク支店で働く駐在員に、
「海外で働くこと」を学ぶ

研修地
バンコク/ホアヒン
研修内容
MISIバンコク支店に駐在中の社員からタイの概況について講義を受け、その後タイの事業会社に出向中の駐在員も交えて懇親会を行いました。
社員の声
VOICE

タイが東南アジアの製造業の中心となっており、その中でMISIが川上から川下まで、鉄鋼バリューチェーンを構築していることを学びました。MISIにとって、タイは単なる市場の一つではなく、海外で事業を行うためのノウハウを蓄積する場でもあると感じました。駐在員との懇親会では、普段の働き方からプライベートの過ごし方まで、駐在生活について様々なことを聞くことができました。

02
SECOND
DAY

タイの貿易の要、輸出入を担う港
「Prachuap Port」を見学

研修地
バンサパン/バンコク
研修内容
鋼材(スラブ)を輸入する港や、輸入した鋼材を圧延・鍍金してコイル(鋼板を薄く延ばしてトイレットペーパー状に巻いたもの)に加工する工場を見学しました。Prachuap Portはバンコクからバスで5時間ほど南に移動したバンサパン地区にある主に鋼材貿易に使用される港です。
社員の声
VOICE

Prachuap Portは重い鉄鋼製品を輸送するための大きな船が入港可能な船着き場(バース)を2つ、運んできたスラブを大量にストックするヤードを持っており、MISIの事業投資先向けの鋼材輸入に特化した港でした。スラブのヤードには、想像を超える量の在庫があり、改めて鉄鋼ビジネスの規模の大きさを感じました。

03
THIRD
DAY

東南アジア最大級のコイルセンターで
最新鋭の加工技術を学ぶ

研修地
バンパコン/パタヤ
研修内容
3日目はコイルセンターを数社回り、コイルを「切断」「加工」し、より最終製品に近い状態に変化していく工程を見学しました。 MISIの事業会社であるUnited Coil Center.Ltd,(UCC)は東南アジア最大級のコイルセンター事業を展開しており、日本から輸出したコイルや、前日まで見学してきた事業会社で加工された鋼材などを、小さく切断加工したり、溶接したりして、自動車に使われる製品などを自動車メーカーや部品メーカーなどに納入しています。
社員の声
VOICE

UCCのバンパコン工場の敷地の広さ、清潔さや設備の豊富さにとても感動しました。私は普段UCC向けのコイルの輸出を担当しているのですが、自分が手配した鉄鋼製品(コイル)がどのように切断、成形されて、自動車の一部品になるのか、その流れを実際に自分の目で見ることができたので、業務においてイメージがしやすくなりました。

04
FORTH
DAY

客先のニーズに合わせた
多様な加工の現場を見学

研修地
ヘマラート/ラートクラバン
研修内容
ヘマラートにあるUCCのもう一つの工場で昼食をとり「工場飯」を体験。また、自動車部品メーカーを見学しました。2日目の鋼材が輸入される場面から丸2日かけ鉄鋼製品商流の最終工程までたどり着きました。タイ最後の夜は、駐在員と、研修を通して感じたことを共有したり、浮かんだ疑問を質問したりして親睦を深めました。
社員の声
VOICE

下工程の自動車部品メーカーでは、UCCから鋼材を仕入れて、鋼板に数百トンの圧力をかけることにより自動車のバンパーやドア等の部品を製造し、日本の自動車メーカーや部品メーカーなどに直接納入していました。タイのスタッフとコミュニケーションを図るための対策に関してのお話も聞くことができ、海外の会社ならではの工夫を感じました。
懇親会では、皆、初日には浮かばなかったような質問ができたり、より内容の濃い話をしたりと、研修を通してステップアップできました。

REPORT
社員レポート
  • 段 意朦
    自動車鋼材本部
    自動車鋼材第一部
    自動車鋼材第二課

鉄の奥の深さ、多様性を
体感する4日間

MISIのグループ会社や事業会社が鉄の川上から川下まで全体の事業を展開しており、充実した4日間の研修を通して、改めて鉄の熱さ、鉄の匂い、鉄の多様性を体感することが出来ました。タイでは、日本ではあまり見かけない1トンピックアップトラックという小型トラックが人気であり、車体を改造したり、荷台に人が乗っていたりと、東南アジアならではの雰囲気を実感しました。こうしたことから海外では現地の需要やニーズに合わせた思考変換が重要だと感じました。
訪問先全ての工場が自動車と関連していたため、自分が扱っている自動車の一連の生産工程を理解でき、さらに自動車部品や製造設備についての知識も増えたので、今後の業務に大変役立つ研修となりました。