CAREER
タイ研修
タイでのMISIの鉄鋼流通ステップは、「輸入」、「製造」、「加工」となっています。
研修もこの流通の順に、輸入港や製造・加工工場を見学し、鉄鋼ビジネスの流れを実際に目で見て学んでいきます。
タイが東南アジアの製造業の中心となっており、その中でMISIが川上から川下まで、鉄鋼バリューチェーンを構築していることを学びました。MISIにとって、タイは単なる市場の一つではなく、海外で事業を行うためのノウハウを蓄積する場でもあると感じました。駐在員との懇親会では、普段の働き方からプライベートの過ごし方まで、駐在生活について様々なことを聞くことができました。
Prachuap Portは重い鉄鋼製品を輸送するための大きな船が入港可能な船着き場(バース)を2つ、運んできたスラブを大量にストックするヤードを持っており、MISIの事業投資先向けの鋼材輸入に特化した港でした。スラブのヤードには、想像を超える量の在庫があり、改めて鉄鋼ビジネスの規模の大きさを感じました。
UCCのバンパコン工場の敷地の広さ、清潔さや設備の豊富さにとても感動しました。私は普段UCC向けのコイルの輸出を担当しているのですが、自分が手配した鉄鋼製品(コイル)がどのように切断、成形されて、自動車の一部品になるのか、その流れを実際に自分の目で見ることができたので、業務においてイメージがしやすくなりました。
下工程の自動車部品メーカーでは、UCCから鋼材を仕入れて、鋼板に数百トンの圧力をかけることにより自動車のバンパーやドア等の部品を製造し、日本の自動車メーカーや部品メーカーなどに直接納入していました。タイのスタッフとコミュニケーションを図るための対策に関してのお話も聞くことができ、海外の会社ならではの工夫を感じました。
懇親会では、皆、初日には浮かばなかったような質問ができたり、より内容の濃い話をしたりと、研修を通してステップアップできました。
MISIのグループ会社や事業会社が鉄の川上から川下まで全体の事業を展開しており、充実した4日間の研修を通して、改めて鉄の熱さ、鉄の匂い、鉄の多様性を体感することが出来ました。タイでは、日本ではあまり見かけない1トンピックアップトラックという小型トラックが人気であり、車体を改造したり、荷台に人が乗っていたりと、東南アジアならではの雰囲気を実感しました。こうしたことから海外では現地の需要やニーズに合わせた思考変換が重要だと感じました。
訪問先全ての工場が自動車と関連していたため、自分が扱っている自動車の一連の生産工程を理解でき、さらに自動車部品や製造設備についての知識も増えたので、今後の業務に大変役立つ研修となりました。